プロペシアと比較した場合のザガーロの優位性

元々は前立腺肥大症の治療薬

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ザガーロは、2015年の9月に男性型脱毛症(AGA)の治療薬として厚生労働省から承認された医薬品です。有効成分は、アメリカで開発されたdutasterideで、元々は前立腺肥大症の治療薬として2001年に誕生しており、既に世界102カ国で利用されています。ただし、AGA治療薬としては日本以外では1カ国しか承認されていません。 ザガーロが対象としているAGAは、思春期以降に徐々に進行するという脱毛症で、ヘアサイクルを繰り返す過程において毛母細胞の分裂により頭髪が生産される成長期が短くなり、休止期に停滞する毛包が多くなることを病態基盤としています。そして、前頭部から頭頂部にかけての頭髪が軟毛化して短く細くなり、最終的には生え際から頭頂部までの頭髪が無くなってしまうという症状です。 日本人男性の場合は、20代の後半から30代にかけてが著明となり、40代以降に最終段階にまで進行します。日本での平均的な発症率は全年齢平均で30パーセントであり、内訳は20代10パーセント、30 代で20パーセント、40 代で 30パーセント、50 代以降が 40 数パーセントと年齢と共にに高くなります。



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ザガーロ 副作用

思春期以降に分泌量が急増する成長ホルモンのテストステロン

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なお、この症状の原因は、筋肉や骨格を発育させる作用があり、思春期以降に分泌量が急増する成長ホルモンのテストステロンです。この物質が、前頭部から頭頂部にかけての毛包内に存在している毛乳頭細胞に運ばれると、Ⅱ型5α還元酵素によりDHTという物質に変換されます。そしてこのDHTが、男性ホルモン感受性毛包の毛乳頭細胞に存在する男性ホルモンレセプターと結合することにより、TGF-β などを誘導して毛母細胞の増殖が抑制されることになります。つまり、ヘアサイクルが狂わされるということであり、通常3年~4年は続く成長期が半年程度にまで短縮されます。 この症状は、遺伝的な要因が関係していると考えられており、具体的にはⅡ型5α還元酵素の分量や毛乳頭細胞の男性ホルモンレセプターのDHTに対しての感受性により、発症が左右されます。このために、本人の努力により発症自体を防ぐということは出来ません。 なお、このAGAの治療薬としては、ザガーロより10年早い2,005年に承認されたプロペシアが広く知られています。こちらは、AGA治療薬として世界で初めて製品化されたもので、60カ国以上で承認されています。具体的な作用は、DHTの生産に関与しているⅡ型の5α還元酵素の活性を阻害するという内容です。これにより、DHTの生産量が減少するので、狂わされていたヘアサイクルが正常な状態に回復します。